中小企業診断士の筒井 恵氏の著書「会社の正しい終わらせ方」を読んで感じたことを書いてみたいと思います。
筒井氏のご主人がご実家の後継者となり、最後は破産をしたという内容です。
私も病気がちの叔父の会社を終わらせるために6年にもわたり取締役社長として出向したことがありました。
筒井氏の著書の鬼気迫る内容に当時を思い浮かべてしまいました。
私が出向した時には、
売上約2億円、粗利率20%、従業員11名、借入金1億円、後継者不在。
業種は、衰退産業。
その上、代表取締役の叔父(72才)は、病気がちのために10年近くも会社に出ておらず放置状態でした。
取引先や従業員、その家族、そして叔父のその後の生活を守るために6年という年月を要したのです。
さて、社長様たちのご相談の中に
「後継者はいるけど、事業の先行きが不安」
「後継者がいないので廃業も頭の片隅にあるけど決断がつかない。」
「借入が多いが、どう終わらせたらよいのかわからない。」
などがあります。
そこで、筒井氏の「会社の正しい終わらせ方」の中に「企業経営の危険度」という表が載っていましたので、参考にしてみてください。
この表を活用して、自社を改めて分析してみてください。
そして、早めに次の一手を打ってください。