事業承継を細分化すると8パターン存在します。
A親族内承継
①親⇒子供 全体の50%近くを占める主流
②親⇒義理の子供(娘婿など)
③親⇒傍系相続(甥・姪、はとこなどの遠縁)
④親⇒妻、兄弟など同世代
B他人への承継・・・役員・従業員・ヘッドハンティングなど
⑤親⇒社内の他人(従業員、役員) 最近増加の一途をたどる
⑥親⇒他社から招いた他人
⑦親⇒M&A・営業譲渡(他社の傘下で存続か合併)
C廃業・清算
⑧親⇒自己責任で廃業・休業・清算 年間3万件
親族内に後継者候補が見つからない場合は、B他人への承継を検討しなければなりません。
今日は、⑦親⇒M&A・営業譲渡(他社の傘下で存続か合併)の方法について簡単に解説します!
親族内にも社内にも社外にも後継してくれる者が見つからない場合には、
M&A(Mergers and Acquisitions=合併と買収)という方法も検討しなければなりません。
株式を買い取ったり、合併したり、事業譲渡を受けるなどといった手法で、
別の会社の事業を取得することを意味しています。
もし、ご自身で取引先とのM&Aを検討する場合、
自社の価値を十分に理解してくれている会社を選ぶことが大切でしょう!
しかし、近い関係であるばかりに売却交渉において、
強気の交渉がしづらいということも考慮しておいてください。
特に「秘密保持契約」を締結しないで進めると、
他の取引先や金融機関や従業員に漏れてしまい、混乱してしまうケースが多々あります。
本気でM&Aを検討される場合には、M&Aの仲介業者を絡めることをお勧めします。
弊社でも提携していますので、ぜひご相談ください。
では、M&Aのメリットとデメリットについて簡単にまとめてみます。
- メリット
・実績や意欲のある第三者を広範囲から選ぶことができる。
・後継者教育が不要。
・現事業のさらなる拡大・発展・継続が期待できる。
・事業承継時の家族間における争族が生じにくい。
・事業を売却することで得た対価で負債を完済することができ、連帯保証からも外れることができる。
- デメリット
・魅力がある会社でないと、なかなか買い手を見つけることができない。
・現経営者の罪悪感・喪失感が大きい。