事業承継時やM&A時には、特に労務問題でトラブルになることもかなりあります。

 

残業代の未払いは、M&Aを行う際の重大な障害にもなりかねません。

 

買い手側によって、「簿外債務」や「隠れ債務」とみなされ、譲渡額の大幅な減額につながる可能性もあります。

 

最悪の場合、交渉中断(M&Aの実行不能状態)を招いてしまうこともあるため、

 

従業員の残業代を正しく支給していることは、事業承継においても重要な事項です。

 

また、先代経営者の時にはなあなあで済ませていた人事制度を事業承継を機に後継者が改革したいと考えがちです。

 

しかし、あまりに焦ると従業員の離反を招く恐れもあるために

 

少し時間が経過したことに着手する方が望ましいと思います。

 

前々回に必要な書類等を列挙しましたが、その書類の中の

 

6 人事・労務関連

 

・役員リスト(管掌・略歴含む)

・従業員および役員退職金規定

・従業員リスト(年齢、職位、勤続年数、職務内容等が記載されたもの)

・組織図(従業員の配置含む)

・雇用契約書および各種規則・規程(就業規則、給与規定、アルバイト・パート従業員就業規則等)

・出勤簿、タイムカードによる労働日数・時間に関する情報

・社会保険に関する情報

・労働組合の有無、労使トラブル等の情報

 

この部分を整理しておいてください。

 

労務問題は、近年デリケートになっていますので細心の注意を払ってください。