現在、事業承継(M&A、廃業を含む)へ向けた「見える化」と「磨き上げ」のお手伝いをする中で、「今」しか見ていない会社と「将来」を見据えて先手先手で対策を打っている会社の2通りがあることを実感しています。

私の言う「将来」とは、10年先のことです。

事業承継を円滑に行うためには、10年が必要です。

(テクニカルなことは、短期間でもできますが・・・)

「今、忙しいから・・・」

「そんな先のことまでわからないから・・・」

このような理由で先を考えようとしないのか、避けようとされているのかわかりませんが、

「今」を見続けようとされている会社が多いのです。

もちろん新型コロナウイルスの感染拡大が叫ばれている今は、乗り切ることに懸命になるしかありません。

そんな中でも、「将来」を見据えている会社は、色んなリスクを回避するための策は、当然のように打っています。

今回のような新型コロナウイルスのようなことまでは想像していなかったとしても、

地震などの自然災害やリーマンショックのような経済危機などへ備えた対策は、打っておられます。

教科書では、「いざという時のために売上高3ヶ月分のキャッシュを残しておきましょう。」と書いています。

これは、売上が0でも3ヶ月は生き延びることができるようにということなのですが、

「今」しか見ていない会社は、「そんなことあるわけがない!」と考えてしまうわけです。

しかし、世の中には、金融危機10年説やパンデミック100年説などという言葉があります。

つまり、周期的に危機が直面するわけですから、「今」しか見ていない経営は、いずれ消滅してしまいます。

先日、福岡で勢いよく出店している飲食店の社長がFacebookで「新型コロナウイルスの影響で20000人のキャンセルがあった。」と書き込んでいました。

それぞれの会社の考え方がありますから、決して否定はしませんが、

もう一度立ち止まって、堅実経営を志していただければと思います。

生意気なことを申し上げれば、節税対策のために無用なものにお金を使ってしまうよりも、

しっかり税金を払って、キャッシュを厚くした方が「将来」の役に立つということです。