事業承継相談には、実に多くの経営者の方が来ました。
「気になって眠れないことが増えた」
「今まで先送りしてきたけど結論を出す時が来たと思う」
「思い切って相談にきました」という思いつめた方が増えてきたと感じます。
もう一つの変化は、社長ご夫妻で相談にお越しになる方が増えました。
逆に少ないのが子どもや後継者と思える方や税理士などの専門家との同行です。
すでに時代は昭和から平成、そして令和へと大きな変革期を迎えています。
こうした時代の変わり目には、今までのやり方が大きく崩れ、何となくそのまま経過し、先送りしてきたことが、目前にさらされる時を迎えます。
相談現場で、いきなり「会杜をたたみたい」「廃業の支援を頼む」と切り出される方は少ないのですが、半信半疑で、「自分でもどうしたら良いか分からない」という漠然とした相談が多いのです。
課題解決への一番良い結論は「とにかく早く始めること」「一歩目を踏み出すこと」です。
考えて、迷って、結局何もしないで立ち止まっている人が多すぎます。
その時間ロスに、大切な資産が目減りしたり、回復可能なラインを越えた赤字に転落したり、とにかく「待つこと」「先送りすること」にメリットはありません。
そして、遅すぎることもありません。
その時が来ただけなのです。
それでは、最初に考えることを一緒に検討しましょう。
それは「本当に廃業しか道がないのか」ということです。
統計上では、毎年約3万社が廃業しており、8千社~1万社が倒産でこの世から消えています。
新型コロナで、かなり増えることも予測されます。
さて、廃業についてですが、「黒字なのに」廃業している会社が、44.4%もあるんです。
理由は、健康問題、気力の衰えなどが上がっていますが・・・
では、廃業において「後継者がいない」という理由だけではないようです。