事業を承継するにも廃業するにも、早めに検討することがすごく大切です。
「体調が悪くなった。」からなどと範湯で初めて事業の将来を考え始める社長も多くいます。
しかし、事業承継の時期は、これらの理由とは関係なく考えてほしいのです。
どの年齢階層でも「ちょうどよい時期だった」との回答が最も多くなっています。
しかし、50代、60代になると、「もっと早い時期の方が良かった」という回答が多くなっています。
さらに「ちょうどよい時期だった」と答えた人の平均年齢は43.7歳。
「もっと早い時期の方がよかった」と答えた人の平均年齢は50.4歳。
これらの結果から、後継者から見ると、事業承継のタイミングとして最適なのが40代。
50代になると「もっと早い時期の方がよかった」と考える方が多くなるのです。
事業承継は時間がかかります。
株価対策はもちろん後継者教育などにじっくり時間をかける必要があります。
事業承継のタイミングは、それぞれの会社の事業にもよりますが、早く検討を初めて早すぎることはありません。
まずは一歩を踏み出してほしいものです。
先日、顧問先の会社に訪問しました。
現社長は、後継者の未熟さが気になっているようです。
この社長さんに「息子さんがどれくらい状態になったら満足ですか?」と尋ねると回答できませんでした。
つまり、何となく心配なだけなんです。
親はいつまでも子が心配なんですね!
社長さんも今の実力を兼ね備えたのは、いろんな実体験を重ねながら成長されてこられたから今があると思います。
であれば、勇気をもって早めに譲り、陰で支えることも大切と思います。