まずは、後継者の有無にかかわらず考えてみましょう。

 

事業承継において、方向性を固めるために、「見える化」と「磨き上げ」は大切です。

 

いざという時に事業承継するにしてもM&Aをするにしても、廃業するにしても現状を把握できていないと誤った判断をしてしまうからです。

 

そこで会社の今後を考えるための第一歩として、自社の分析が大事になります。

 

いったん立ち止まって冷静に見つめ直してください。

 

今の会社が現状どのような状態で、今後どうなっていくのかを予想し、そのうえで最終的にどのようにすることがベストなのかを真剣に考えてみましょう。

 

「うちは息子が継ぐことが決まっているから」

 

「業種的に発展は見込めないから廃業しかない」

 

こんな先入観は忘れて、客観的な視点から自社の事業を見つめ直すことがとても重要です。

 

しっかり見つめ直したあとではじめて、下記のようなことを考えるのです。

 

「果たして今の財務状況で後継者が承継可能なのか」

 

「後継者が事業を引き継ぐことにより、将来にどのような影響を与えるのか」

 

「債務負担を引き継いだときに、後継者がその精神的ストレスに負けないだろうか」

 

まずは会社自体の経営状況や事業内容をしっかり把握し、後継者に引き継ぐべきか否かはそのあとに考えるというのが正しい順序です。

 

身近に後継者がおらず、第三者への譲渡や廃業を見据えているという場合も、会社をあらためて見つめ直してみましょう。

 

その際には「仮に事業承継する子どもがいたとしたら」というぐらい真剣な気持ちで取り組んでほしいものです。

 

自信を持って子どもへ引き継ぎたいと思える会社なら、第三者への譲渡や廃業もスムーズに行く可能性が高いといえます。